羊の羊による羊のための攻略Book

羊のおニート脱出日記

羊家の2018年

こんにちは、羊です。
お羊一家にとって2018年は転換期のような年でした。
そのまとめです。
愛情だとか母についてを語る部分が多々あるので、家族に対してのトラウマ持ちの方は自衛下さい。これを見て気持ちを落として欲しい訳ではないのです・・・。


羊家について

羊家は羊父、羊母、羊(とイッヌ)の3人(+1匹)家族です。
羊は一人暮らしをしています。
家の大黒柱は小さい頃から羊母です。
羊父は身体を壊して働けなくなり、以降ずっと主夫のような形です。
一般家庭とされるイメージとは父母の立場が逆になっております。

羊は愛されなかったとは思っていません。
ですが夫婦間の会話不足により、立場が逆なことにもかかわらず役割の入替がうまくいっていなかったようでした。
羊母は教育も含めて家の全ては父に任せたと思って仕事に向かっていました。
一方の羊父は子どもは好きだ任せろと言う割に実際どう自分の子どもに接したらいいのかわからないようなところがあり、甘やかすだけ甘やかしたり、いざとなると「娘のことは男親じゃわからん」と言ったりしていました。
お互いが向こうのやるべきことだと思っていて、意図せずに子育てが宙に浮いていたみたいな部分があります。
あと、おそらく2人共自分がそこまで愛情をかけてもらって育った覚えがないことから、子どもは放っておいても勝手に育つみたいな感覚を持っているようでした。

羊にとっての羊母

羊は羊母が大好きです。自分自身ここまで母への執着があることに最近まで気付いていなかったのですが、羊母の幸せが羊の幸せのように感じるやや依存的なところがあります。
おそらく無意識に母が一家の法律、母が絶対と思っているところがあり、羊母が嫌いなものをいち早く察知して「これは絶対やらない」と硬く決めていました。
ゲームはしなかったしジュースは飲まなかったし、羊母のすすめた活動をして羊母の勧めた学校に行こうと思い、羊母の期待に沿えるように生きようと思っていました。
それをしたら褒めてもらえて自慢に思ってもらえるんだと思っていました。

羊にとっての羊父

羊からみた羊父の信頼はわりと底辺です。羊にとって羊父とは、「父としての責任を果たさず」「母に迷惑をかける」お荷物という認識でしかありませんでした。なのに父親としての威厳だけ示そうとしたり娘可愛さに干渉するので嫌悪感や拒否反応が発生することすさまじく、
メールが届いたのを見ただけで怒りが止められず止められず苛立ったり、精神的に参ってしまうようなことが長く続きました。

羊のトラウマ

羊家では家族を運営するにあたって夫婦が話し合うことはなかったし、羊が親に色々を相談するといったことが必要である認識もありませんでした。 羊にとって羊父は相談相手足り得ず、毎日疲れて帰ってくる母に時間を割いてもらって話を聞いてもらうなんていう選択肢は皆無でした。
それが普通なんだと思っていたし、そんなに困ってもいなかった。

羊はわりと両親が高齢になってから生まれたので、かなり以前から「親はいつまでもいるわけじゃないんだから」と聞いて育ちました。
何かあるごとにそれを盾に「しっかりしなさい」と言われました。
昔はそこまで実感することはなかったのですが、大人になってここ何年もの間、その言葉を聞いただけで切羽詰って恐怖を覚えるようになってしまいました。
自分が満たされていないのにも関わらず居場所がなくなるという脅しを、本当に頼りたい人からかけられているようで。

ここ最近もちょっと気分が落ちると、道行く親子を見ては涙が溢れ、ご年配の夫婦を見ては涙腺が緩み、家を壊す映像を見ただけで涙が止まらなくなったりします。
羊は今家族しかないから。多分居場所を失うことがとても怖いんです。

解決策

まぁ、怖いとはいっても、いつかはそういう日が来るものなので。 そこは向かい合わないといけないところですよね。
向かい合うにはどうしたらいいか考えたら、満たされていない気持ちを親がいるうちに昇華しなければならないという結論になりました。

私も自分の内面を見つめるにあたって、原因や色々な可能性を考え、アダルトチルドレン愛着障害発達障害の可能性も考えたことはあるんです。 ただどれも違うような気もするし、未だそれらしき診断は受けていないのですが。
救いがあるとするならば、羊の場合は羊母が理解者になってくれる可能性が残っているということだと思うんです。

Twitter上、羊の周囲にはわりとAC気味であったり、本当に毒親であったり、今もなお振り回されて疲弊している人が多いです。
だからちょっと、家族の話を出すことはタブーなんじゃないかと思っていたりしました。
相性的にも環境的にも実際相容れない家庭もきっとあって、話し合えば分かり合えるなんて思わないし、それを強要したくはないんだけれど。
でも、羊が家族に向かい合おうというきっかけをくれたのもTwitterでのとある人の言葉だったから。
羊も羊家を嫌いじゃないことを書こうかなと思います。

羊母にしてほしいことを伝える

羊はともすると「羊母に迷惑がかかるものは全部排除!困らせることは絶対言わない!!」になるので、最大の壁が自分の要求を口に出すということなんですよね。
「受け止めてどうするかは相手の判断、まず言わなければ伝わらないよ。」
今もなおカウンセラーさんによく言われます。
あと、「○○して!!!!」ではなく、「~~してほしいから○○をして。」と言うようにとも言われました。

羊母にしてほしいことを考える

もやもやっとはあったけど自分が実際何を望んでいるかよくわからなかったので、書き出してみました。
・どんな羊も受け入れてほしい、否定をしないでほしい
・いなくなるとあまり脅かさないでほしい
・話をさえぎらずに聞いてほしい(いつの間にか親が話題を掻っ攫ってしまう)
・羊の意思をきいてほしい
・現状がよろしくないことに気付いてほしい(うつとかの本を読んでくれないかな)
・お互いに変わる努力をしてほしい
・一緒に考えてほしい
・言ってもいいというだけの信頼関係を築きたい

本を読んでほしいと言ってみました

羊母に手始めに言ってみたこと。
理由は、あまりに親と会話していて不用意な一言が刺さりメンタルがぼろぼろになるので、羊母の要求が羊にとってはいかに難しいかをわかってほしい気持ちがあったからです。
どう頑張ったって無理だ理解なんて得られないと絶望した気持ちになって、「期待なんてするもんか全部親との関係を絶つしかない」と思っていたのが2年前。
そこからしたら進歩したなぁ・・・と思います。時間かかったけど。

羊は親に対しての要求というか理想がとても高かったので、「なんでわかってくれないんだ、なんで行動してくれないんだ。子どもがうつや発達障害なら、親なら知識を集めようとするのは当たり前のことだろう?」って思って歯がゆいばかりでした。
でもそれを諦めるために「何か絶対に出来ないだけのどうしようもない物理的な理由が存在するんだ、仕方ないんだ」と勝手に思って自分をねじ伏せていました。
(図書館に行く時間がない、そんなことに割く余裕がない、自分はそこまで大事じゃない・・・みたいなネガティブ理論がぐるぐるしました。)
でも実際、忙しかったらいいから。とか、余裕あったらでいいから。とか言って、どうせダメでも落ち込まない予防線ばかりたくさんはって、ドキドキしながらお願いしてみたら次の日には図書館に行ってくれたらしいです。
まさか図書館で本を借りて読むということに考えが至らなかっただけとは思いませんでした。
いや・・・それだけの情報開示を羊もしてこなかったのでいけないんですけど。
驚きの行動力すぎて、本当にどうしたらいいかわからなかっただけなんだな・・・と実感しました。

このお願い事をしたのは11月だったのですが、今も色々な本を借りてきて読んでくれているようです。とても嬉しかった。

弱みを見せられる

羊家は羊父が不安定だったこともあり、ずっと羊は元気いっぱいで明るくいなければいけないんだとおもっていました。
だから涙が出ちゃう状態なんかじゃ帰れない、元気な姿しか見せちゃいけないんだと思っていて、自分が不安定のときは外部との連絡を全部絶ってしまう羊でした。
でも実家に帰ってもふとした時に急に泣き出してしまう羊を見たことと、脅しをやめてほしいとお願いしたことで、何の気なしに言っていた言葉がNGワードであったと理解してくれたようです。
この前号泣しながら電話してもオロオロしながらも聞いてくれたし、今までの羊なら絶対に見せない姿を「よく連絡してきたね」といってくれました。


最近本当に実感するのは、羊家は愛情が無いわけではなく、それを向けるベクトルが壊滅的にかみ合っていなかったということでした。
羊がこれまで何も言ってこなかったことと、母自身親にこういったことを求めた経験がないこと、羊父に理想の父親像を求めるのがそもそも難易度が高かったこともあります。
でも、これに立ち向かわなければきっと一人で立つことが出来ないから、もうちょっとだけ羊の居場所として機能してもらいたいと思います。
あと、失ったときに後悔をしたくないから。
できることは今を精一杯、全部やっておきたいと思います。


振り返りおわり。